育休の申請(意思表明)について

今日は育休を取得するために避けては通れない育休の申請について書いてみたいと思います。

 

細かい申請ルールや手続き方法については各々会社規定に従うことになりますが、まずは直属の上司に育休取得の意思を伝えることから始めるのは誰もが同じだと思います。

 

ここで悩むのがいつ、どのタイミングでどのようにその意思を伝えたものかということではないでしょうか?

すでに社内で男性育休の先例があればまだ言い出しやすいのですが、まだまだ自分自身が第一号、先駆者となるという方も多いかと思います。

 

私の場合も100年以上続く会社で初の男性育休取得者でした。そのためにまずは社歴の長い先輩(40代前半、係長)にこの会社で男性育休が話題になったことがあるかや、女性の育休取得率や出産後のキャリアなど、会社の許容力や柔軟性をリサーチしました。 

 

しかしながら、リサーチした結果ですが、男性育休取得者が過去にいないわけなのでどうなるかはやってみないとわからないという想定通りの結論しか出ませんでした。

 

ただこのときに相談した先輩が応援してくれたことがとても心強くあり、私の中でより強く男性育休の取得に向けて気持ちを固めることができました。

ちなみに相談したのは妻が妊娠3ヶ月頃であったと思います。

 

そして、いよいよ課長に育休取得の意思を伝えたのは妊娠4ヶ月に入った時期、出産予定日の半年前でした。1人目の妊娠であったためにどうなるかわからないので安定期(妊娠5ヶ月)を待ちたかったのですが、引き継ぎや後任者選定を考えると少しでも早いほうがいいのは当然であって、悩み悩んだ末にこの時期となりました。

 

課長に折り入って相談があると時間を作ってもらい、まずは妻が妊娠した事実を伝えました。この時点では当然、課長もおめでとう、良かったねと祝賀ムードです。

そして、お決まりのセリフではありませんが、家族が増えるならこれまで以上に仕事を頑張りましょうねと課長にはなんの悪気もなく言われました。

 

ですが、ここではい、頑張りますとは言えないのが男性育休取得希望者のツラいところです。弱い心が、一瞬、育休取得の意思を伝えるのはまた別の機会にしようかなと思ったのも事実でした。だけど、先延ばしにすればするほど自分も苦しいし、会社や同僚たちにもより迷惑がかかります。

 

そのために、「ご相談のことですが、本題は…育休を3ヶ月いただきたいと考えています」っと、もうあとは野となれ山となれ、一か八か出たとこ勝負でかなりストレートに伝えました。

「育休を取得したい」という意思と「3ヶ月」という期間をセットでまとめて伝えたのは、悩み悩んだ末に、小出しにすればするほど伝え漏れる(場の流れでより言い出しにくい雰囲気になる)可能性が高くなると考えたからです。

 

課長は、「3ヶ月か…長いね」と呟いて、次に「部内で調整するね」と想定外の事態に頭のなかがフリーズしている様子でした。

私が恐れていた最悪の事態、課長から育休取得を拒否される(パタハラ)的なことは起こりませんでした。

あとから冷静に考えれば、よっぽどブラックな会社でなければ、この御時世ですので課長、部長クラスの管理者になればパワハラ、セクハラ同様にパタハラ、マタハラ訴訟を発生させないための研修、教育はされているはずなので、部下から育休取得の意思を伝えられても無碍な態度をとることはないかと思いました。

 

とは言え、万が一に備えて私はスマホボイスレコーダーの機能を活用して、この相談の内容を録音はしていました。いざという時に我が身を守るために出来ることやっておいて損はないと思います。